雑記でカタルシス

英語、生き方、法律、コミュニケーションなどを、焦らずゆったりと学ぶ記録

創造的になるために、がんばらない

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油断すると作業に追われる

仕事において、より大きなインパクトを出したいと思ったときに、何をすればいいでしょうか。

 

「がんばらない」ことが仕事の価値を上げるための重要なこと

 

というのは、Googleで人材開発をしていたピョートル・フェリクス・グジバチさんの「ゼロからイチを生み出せる!がんばらない働き方」で主張されていることです。

 

この「がんばらない」ことの意味と、なぜ「がんばらない」ことが重要であるかの理由について、学習します。

 

 

創造的な仕事ができる条件とは

求めるインパクトが出るようなアイデアや思考は、頭に余裕があるときに生まれてきます。

 

これは、忙しさで頭がいっぱいになると、日常の延長線上にある発想以外を思いつく余裕がなく、新たなアイデアが生まれないためだと思います。

 

また、エネルギー高く、自分の使命に集中している人は、フロー状態に入っているといえます。この状態は疲れずに、短時間で高いアウトプットが出せるようになります。

 

本書によると、1日のうち5%程度しかフロー状態になれていないようです。この時間を長くすることも創造性を高める条件といえます。

 

日常の仕事を振り返ると

頭に余裕を持ちながら、集中状態に入ることが、創造的になるために重要としたときに、日常を振り返るとどうでしょうか。

 

次から次に来る依頼に対して、重要度や必要性を吟味することなく、どんどんリスト化し、こなしては増え、こなしては増えという「作業」を繰り返してしまっていることがないでしょうか。(私はあります)

 

この状態は、To Doを「がんばる」ことに忙殺されて頭に余裕がなく、その一つずつのタスクも大して挑戦度がないことが多く、フロー状態に入っているとも言えない気がします。

  

創造的になるために、「捨てる」

そのような状況を脱するために著者が言っていることが、いったん頑張ることをやめるということでした。

 

その作業は、自分がやる必要があるか、今やる必要があるか、そもそも必要があるかということを落ち着いて考える。そして、自分がやるべきと思ったことに、自身のエネルギーを注ぐ。それ以外は捨てる。

 

これが著者のいう「がんばらない」ということの意味です。

 

 

明日からできること

がんばらないためにできることのうち、自分として挑戦してみたいと思えたことは以下のことでした。

 

Not To doリストを作る

仕事の抜け漏れがないように、常にTO DO LISTを作っていますが、著者はやらないことリスト=Not TO DO LISTを作っているようです。

 

このことに挑戦したいと思えたのは、どうしても「自分でやらなきゃ」や「自分でやったほうが早い」という感情が沸いてしまうので、まずは「やらない」という意思決定の練習が必要だと思ったためです。

 

リスト化することで、自分としてやらないことを決めて、人にやってもらうことの練習です。

 

目標の再設定

フロー状態に入るためのコツとして書かれていたことが、「ちょっと手を伸ばしたらできるレベル」の難易度の仕事に取り組むことでした。

 

もし、難易度の高すぎる業務にあったら、分解して頑張れるレベルに落とし込む、低すぎる業務があったら、やり方をまとめて人にやってもらうというミッションにすることで、丁度よい難易度になるのでないかと考えています。

 

 

90分間集中する

グーグルでは「SPRINT」という働き方があるようです。同じペースでやり続けるのではなく、全力でやることと、休養することを繰り返す働きかたです。

 

締め切りを決めて仕事をすることは、生産性を高めるうえで大切だということは感覚的に思います。グローバルエリートは72%が、仕事の制限時間を設定しているのに対して、日本人は33%というデータもあるようです。

 

その集中的な働き方をする際に、限度となる時間が90分のようです。

 

1つのことに集中する単位は、90分とします。それより短い細切れ時間だとまとまったアウトプットが出せませんし、それ以上長くしよう としても、集中力が途切れがちです。その90分間はメールチェックも しません。ブラウザも、仕事に関係のないページは閉じておきます。

ピョートル・フェリクス・グジバチ. ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方(株式会社 青春出版社)

 

明日から、自分のスケジュールを90分間ブロックできる場所を見つけ、その時間帯に重要度の高い仕事へ挑戦してみたいと思います。

 

 

その他にも、働き方に関する記載がありますが、共通している思想として、「その仕事のアウトプットと価値は何なのか」をとことん考える癖を感じました。

 

日本において、「その仕事何の意味があるんすか?」と言ったら、怒られる、嫌われる、干される可能性がありますが、そういった成果に対する率直な議論ができる環境や関係性を構築できるということが、組織で働く時の創造性向上において、肝になるんだろうと学びました。

 

 

まずは、小さな「しない」決断をすることから。

 

 

ゼロから“イチ

ゼロから“イチ"を生み出せる! がんばらない働き方

  • 作者: ピョートル・フェリクス・グジバチ
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2019/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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