雑記でカタルシス

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MENSA、ISI、HELLIQに所属する天才の人間関係論

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頭のいい人を見ていると、人と違った思考をするため、人との人間関係は苦手なのかなと感じるときがあります。

 

そんな中、高いIQを持つ「天才」だけが所属することができる集団、MENSA、ISI、HELLIQに所属している方の思考法に関する本に出会いました。

 

本書の中の一部から、天才と凡才の人間関係構築の違いについて学ぶことができ、かつその方法が凡才の自分でも役に立ちそうに思えたので、学習結果としてまとめたいと思います。

 

 

IQが高いとはどういうこと?

本書でいう天才は、IQテスト結果が高い人のこと指しています。IQは英語で「Intelligence Quotient」の略で、日本語では「知能指数」と訳されます。

 

このテストで問われることは、「物事の共通点を見つける力」になり、共通点を見つけられると、様々な事象のパターンがわかり、物事の判断の質とスピードが高まります。

 

確かに、賢い人と話していると、話の2手、3手先のことを話していることがあります。これは、脳内の具体と抽象の行き来が、凡人より早いのかなと思いました。

 

そんな、天才が人間を見つめ、生きている中で考えている人間関係に関するコツが以下のトピックになります。

 

失敗した時の対応

失敗したとき、凡人は諦めるか、自分なりに主観的に考え、「運がなかった」、「次はうまくいくはず」と、根拠なく同じことをやり続けてしまいます。

 

一方の天才は、主観的な分析に加えて、客観的な分析を行います。主観的な分析結果から出てきた敗因について、自分の力ではどうしようもないものを削除し、変えられるものに対して、客観的に「本当にそうか?」ということを問うようです。

 

例えば、仕事で失敗したときに、主観的な分析結果として「上司が業務アサイン時に背景説明が不足していた」という敗因が出たとします。

 

その際に、本当に不足していたか?不足していたとして何か自分としてできることはなかったか?と考えます。結果として、仕事を振られたときに一言「もう少しこの点について背景を教えてください」と聞けばよく、次回から同じような場面に遭遇した際には、前回とは違ったアクションを取ることができます。(パターンの増築)

 

プロ野球の野村監督も、

 

「勝ちに不思議の価値あり、負けに不思議の負けなし」

 

と言っているように、負ける=何かしらの改善点があり、その点をいかに客観的に見つめらるかが勝率を上げるために必要になるのでしょう。

 

誰かに何かをお願いする方法

社会生活をしている以上、誰かに何かを頼まなければいけない場面はあります。そんな時、凡人は「いかに説得するか」を考えてしまいます。

 

一方で、天才は説得をせずに、相手に選んでもらうことで、人間関係を円滑に進めるようです。

 

事前に、自分にとって許容できる選択肢を準備しておき、まずは相手の気持ちに共感したうえで、相手にどれがいいか選んでもらうのです。この際の選択肢は決断ができるように、多すぎない3つが良いようです。

 

結果、押しつけがましくなく、やってもらえる確率もあがり、かつ自分で選んだという気持ちからやる気も高まり、得られるアウトプットが良くなる可能性が高まるという利点があります。

 

敵を作らずに目的を達成する方法

米国の著名なコンサルタントは、「人生の成功は1割が専門性、9割が対人関係」という趣旨のことを言っているようです。

 

それくらい、敵を作らず味方を増やすことは成功に重要な要素となります。

 

具体的にどうすれば良いかというのは、正直でオープンにいることが大切とのことでした。

 

その理由は、嘘をつくことで信頼を失ってしまうこともありますが、更に人間には「自己開示の返報性」と呼ばれる法則があるためです。この法則は、自分が腹を割って話と、相手も応じてくれるというものです。

 

つい自分のことは恥ずかしくなって、話すことをためらってしまいますが、相手に嫌がられない範囲で、自分のことを開示していくは、人間関係構築においてキーとなる行動となりそうです。

 

嫌な奴への対応

思い出すだけでも嫌になるような人は、一人くらいはいるのではないでしょうか。そして、嫌な気持ちになるのに、ふと思い出してしまい、心が不安定になってしまいます。

 

このような相手に対して天才が取る行動は、「相手が疲れるまで好きなだけ言わせておく」というものでした。

 

いちいち反応してしまうと、その時点で相手に自分の人生をコントロールされてしまうことになりますし、無視していると相手から言っても無駄だと思われる存在になることができます。ラッキー!

 

周囲の人を上手く味方につける方法

人と仲良くなろうと思うと、天才も凡才も相手を褒めるという手段が思いつき、実践します。

 

ただ、天才の場合は相手が何を言ってほしいのかを、人材タイプによって事前にパターン化しているようです。

 

具体的には、「暗いか明るいか」という点と、「気遣いができるか大雑把か」の2点で分け、以下4つのタイプに分けています。

 

  • 明るくて気遣いのできる人は、成果も出し評価もされているので褒められ慣れている可能性があり、単に褒めるよりも普段の苦労に対して「大変ですね」と認知する。
  • 明るくて大雑把な人は、大雑把ゆえなかなか承認される機会が少ないので、普段の努力を理解している姿勢で「頑張っていますね」と、皆の前でフィードバックする。
  • 暗くて気遣いのできる人は、気遣いで出している成果が、暗さゆえに評価されていないことが多く、「頑張っていますね」と、個別にそっと伝えてあげる
  • 暗くて大雑把な人は、成果も出ず認められる機会も少ないので、そのような状況に同情して「大変ですね」と伝える。

 

いずれも、大変ですねと頑張っているの使い分けで、伝えるタイミングと環境によって、それぞれのタイプに刺さり、良い人間関係が増えていくことになるでしょう。

 

 

以上、天才の考える人間関係のコツについてみてきましたが、総じて共有するのは、自分は自分としてペースを持ちながら、人間のパターンのストックを経験を通じて増やし、常に実践と反省を繰り返すことが、人間関係構築が上手になるために、重要だと考えました。

 

まずは、自己開示を意識的に行うようにしたいと思います。

 

MENSA、ISI、HELLIQに所属する 天才のパターン思考 2時間で知能が高まる「思考の技術」

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