天職・ライフワークの探し方
どこかにあるはず、自分の天職
朝早く、眠い中むりやり目を覚まし、
満員電車での押し合いで、人間の嫌な部分を見て、
仕事もその目的が分からないことを、淡々とこなし、
遅くになって、酔っ払いと電車で帰り、
0時回って寝る。
こんな生活をしていると、だんだん「このままで自分の人生いいのだろうか」という想いが浮かんできます。
この仕事は自分の天職なのか?一度きりの人生これでいいのか?とはいえ、自分の好きなことや得意なことって言われても思いつかない。。。
そのように日々悶々とする中で、ただ気づけば日々の忙しさに紛れることで、その疑問も考えずに逃げてしまう。
たぶん、「天職探し」に全員に一瞬で答えを出す方法ないと思います。なぜなら、そうであれば世の中が天職を楽しむ人で溢れているはずだからです。
ただ、天職に出会えた人から、天職に出会うヒントは得ることができるはず。「ユダヤ人大富豪の教え」で有名な作家、本田健さんの書籍で学び、自分にとって発見のあったことを共有します。
本田健さん流ライフワークとは
本田健さんは書籍の中で、ライフワークという言葉を以下のように定義しています。
辞書では、ライフワークとは「一生の仕事、その人の人生のテーマ」などと書かれてい ます。私は、ライフワークとは、その人がもっとも自分らしくある、そのあり方のこと だと思っています。つまり、ライフワークとは「自分のなかにある《 幸せの源泉》から 湧き出る情熱を使って自分らしさを表現し、まわりと分かち合う生き方」です。 これ が、私のライフワークの定義です。
本田 健. 「ライフワーク」で豊かに生きる ― 幸せな小金持ち的“天職”の見つけ方. ゴマブックス.
ポイントとしては、ライフワークとは自分にあった「生き方」であって、必ずしも特定の職業ではないという点です。
目の前の仕事が嫌になってくると、「ほかに良い仕事があるはず」と思ってしまいますが、仕事への向き合い方が変わるレベルの転職でなければ、また同じ悩みを抱えることになってしまうことが想像されます。
自分は何に対して情熱があるのか。その点を深堀しないと、本当に幸せを感じられるワークにはたどり着けないということかもしれません。
天職 ≠ 特定のどこかにある職業
天職 = 心の在り方が異なる生き方
とはいえ、自分の好きなことなんてない・・・
「好きを仕事に」と言うは易し、実際に「これ!」とすぐに言える人は幸せだと思います。
好きなこととは、「勝手にやってしまうこと」とのことですが、思いつくのはYoutubeを見たり、酒を飲んだり、昼寝をしたり。。。情熱に動かされているというよりも、惰性で行っているようなことばかりが浮かんできてしまいます。
ただ、本書に掲載されているワークを通じて、ほんの少しだけヒントがありました。それは、「目的を定め、その目的に納得し、その達成のためのギャップ埋めや努力をしているときに、中毒的に取り組んでいる自分」に気づいたことです。
少し抽象的ですが、「自分にも熱中していた瞬間があった」ということに、気づけたことは、大事な一歩になると思います。
ヒントとなる、人間の性質
自分自身のことを分析する際に、10個のタイプのどこに当てはまるかを考えることが、きっかけになるということも学びました。タイプを知ることで、自分の喜びのタイプを知ることができるのが、自己分析に有益だと思います。
1.アーティスト(自由な表現)
2.クリエーター(新しいことを生み出す)
3.問題解決する人(すっきり整理)
4.リーダー(率先して事を成す)
5.チャレンジャー(困難への挑戦)
6.サポーター(達成の手助けや応援)
7.オーガナイザー(利害の調整)
8.物を作る人(形あるものを作る)
9.コミュニケーター(情報伝達・交換)
10.世話を焼く人(癒すこと)
そもそも、ライフワークに出会う、そのプロセスに人生がある
いろいろワークをしても、悶々とし、なかなか道は開けないかもしれません。ただ、その過程、出会いまでの道のりを楽しむことができれば、人生の色も変わるということに、以下の記述で気づくことができました。
多くの人は「自分の人生の意味は?」「 私のライフワークはなに?」と結論を先に知り たがります。ですが、それは推理小説を読むときに「 犯人が誰か先に教えて」と頼む ぐらいおもしろくないことだと私は思います。自分の人生が宝探しのように、埋もれた 才能を探し出し、それに磨きをかけていくことだとしたら、それを見つけるドラマを楽しみたいものです。
本田 健. 「ライフワーク」で豊かに生きる ― 幸せな小金持ち的“天職”の見つけ方 . ゴマブックス.
ライフワークは、探して見つけるものではないということも述べられています。それはライフワークが自分の外側ではなく、内側にあるものだからです。本当に自分を知る、輝ける自分がいるということを信じて、日々を大切に生きるという視点を持つことで、一つ自分の心が軽く、また本音の人生に近づけた気がします。
最後に、書籍内にあった格言を忘れないように記録したいと思います。
自分の好きなことをやればいい。そうすれば、あなたは一生労働から解放されるだろう ヘンリー・フォード